桜蘂降る坂上り美術館

サントリー美術館の「若冲と蕪村」見に行く。
いちおう俳人である自覚を持って見る。


自覚が崩れ落ちる脱力の絵と句。



書斎懶眠


学問は尻からぬけるほたるかな


蕪村の絵をこんなに沢山見たのは初めてだ。絵にも字にもユーモアがぎゅっと詰まっている。



若冲の構図はすごいな。
見ていると首をこう、グーっと伸ばしたくなりません?


「鹿図」


考えてもみなかったほど混んでいたので、ゆっくりは見られなかった。でもたっぷりオーラを浴びました。300年前の画人のすごさは半端じゃありません。若者よスマホでゲームなんかしている場合じゃない。時を惜しんで学ぶのよ、と、はげしく老女は思うのであった。

最近は重くて買わない390頁もある図録を迷わず買いました。
しばらく楽しめるな。