冷まじやいいとこ取りは命取り

 レコードアルバムで、ベストヒットを集めたものは飽きる。
「クラシックさわりだけ100曲」みたいなのは勉強にはいいけど、アルバムとしての魅力はゼロだと思う。「五十三次」も、ストーリーとしては寄せ集めだからニュアンスが無い。それでも後ろの席の若い人たちは「歌舞伎ってなんでもありなんだ。」「こんなに面白いと思わなかった。」って言い合っていたので、それも良しとは思う。しかし同じスーパー歌舞伎でも「ヤマトタケル」は梅原猛の哲学が貫いているので何度でも見るに耐える。知っていることと判ることは違うから、これも場数で理解して行くものなのね。