冬寒し砂漠の町をおもひけり

とっても冷え性なので正月は足の裏に火を使わないお灸を貼っていた。通常モードに戻って、朝人参ジュースを飲むようになったら冷えないのに気づいた。人参が身体を温めると聞いたことはあるが本当だ。その人参の原産国はアフガニスタンだ。かの国は昔は「乳と蜜の流れる」ところと詠われたそうだ。バクダッド、カブール、ペシャワール、子供の頃「千夜一夜」を読んで憧れた地名だ。それを戦場にしたのは人間だ。同じような心配を日本にしたくない。朝刊に北海道の泊原発のことが出ていた。原発の地代補助金が数十億毎年地域の収入になる。家を建てれば200万円補助金が出る。65歳以上になると700円ほどの弁当が100円で配られるそうだ。職場が原発の人も多数である。原発があるからこそ生きていける仕組みになっている。この構図は沖縄に似ていないだろうか。基地があるから仕事があって地代も入る。麻薬中毒にされているようである。どこでどうなったのか判らぬが抜け出すのは容易ではない。抜け出す勇気の出る人参のような物が欲しい。



ぼくかまくらをおもひけり