第十回そろり会

わさびです。第7回Web句会もお知らせしちゃいます。

お題は「人形」一句。自由句2句 以上3句。締めきり12月3日(水曜日)12時。

詳細は日にちが近づきましたらお知らせします。このブログにお立ち寄りいただいて、私も出してみたいという方がいらっしゃいましたら、コメント覧にご投稿ください。メンバーが初心者の集まりですので、上手くなんかなりませぬが、どうぞ。

1.
指の先あかぎれてきて大掃除 柚(あまり)
銀狐羽織る女の目の険し 鶉(あまり・いて丁・柚)
下町は今宵にぎはふ三の酉 飛行船(あまり)
むらぎもの心に遠く寒の月 いて丁(あまり・わさび)
さつまいもじゃがいも里芋秋みちる わさび(あまり)

2.
白き歯の根深汁のむ女かな いて丁(あまり)
秋天にアンリルソーの飛行船 わさび(あまり・飛行船・鶉)
苦々し絆が残り青木の実 鶉(いて丁・柚)
おでん煮る卵はどこと箸迷う 柚(あまり)
漱石忌襟正しをる招き猫 飛行船(あまり・鶉)

3.
見ぬ人の五十回忌や村時雨 鶉(あまり・いて丁・わさび・万作)
一の酉しゃんと背筋の女将おり 柚(あまり)
歳時記に紅葉はさんで見舞客 わさび(あまり)
腰痛の引きずる足に散紅葉 万作(あまり・柚)
サスペンス読むストーブを引き寄せて あまり(飛行船)
何となく手持不沙汰や文化の日 飛行船(あまり・わさび・万作・いて丁)

4.
女の特集記事多し文化の日 いて丁(あまり)
遠来の母と連れ立つ初時雨 万作(あまり・柚・わさび)
今朝の冬ランナーひたと走り行く 柚(あまり)
とりかぶと薄紫の悪夢かな わさび(あまり・飛行船)
酉の市歩けばゆかし傘雨の句 飛行船(あまり・いて丁)
如才なき顔向き合わせ酉の市 鶉(あまり・万作)

5.
人の間を縮めてゆけり冬颪 いて丁(あまり・柚・鶉・わさび)
神様と魔物は兄弟酉の市 わさび(あまり・飛行船・いて丁)
端居して差し込む冬日ほっこりと 柚(あまり)
水はって母ののこせし茎の石 あまり(万作)

6.
霜月や雨の男は定九郎 飛行船(いて丁・あまり)
気忙しく町かけ回る枯芙蓉 柚(あまり)
初冬は真綿紬の内にあり 万作(柚・鶉・あまり)
黄落や後ろ姿の妻を描く わさび(あまり)
人ごみにしばし無明の酉の市 いて丁(飛行船・わさび・鶉・あまり)
二の酉やお金の話しばかりして 鶉(飛行船)

7.
煮凝りやとけて顔出す嘘のあと いて丁(万作・鶉)
ぷっちんと風船蔓つぶす夜 わさび(柚・飛行船・いて丁・万作)
まづ二礼何を祈らん酉の市 飛行船(あまり・わさび・万作・鶉)
冬菫幼子抱いて母を待つ 柚(あまり)
青色のピカソの肩に霜つもり 鶉(あまり)
角切りの鹿のゆるりと冬ぬくし 万作(あまり)