ギュンターグラス「本を読まない人への贈り物」

大昔に「ブリキの太鼓」という本を読んで、映画も見たが、今や記憶の底。
今回この本のタイトルを見てなんだか懐かしくて手に取った。



ちょっとした物なら
いくらでもある。
目の前にある手に握れる石ころとか、
日頃愛用のワイングラスとか。
そうした物の間を、「さてどれを描こうかな」という気持ちがとびまわる。



こんな飾らない詩がドイツ語で絵の中に書かれている。彼の銅版画は見たことがあるが、この水彩画(あ、この本は水彩と詩の本です)は、重くて美しい。

本を読まない人への贈り物

本を読まない人への贈り物