夕張

 夕張に行ってきました。父の故郷。
このたびの「財政破綻」。とにかく行って見てこようと思った次第。
 9年ぶりに訪れた夕張は少ないとはいえ雪に被われて、とくに前と違うというような、たとえば寂れ果てているとか、そんな感じはしませんでした。
 でも目玉観光施設である「石炭博物館」はすでにクローズ。スキー場もヒトはまばらでした。こんなに全国的に知名度が上がっているのですからもったいないことです。
「夕張応援ツアー、一人でも応援できる。明日はわが身の夕張市」特別価格、みたいな施策を打てばいいのにね。

  • たくさんある観光施設はみんなクローズしてました


 今回、東京夕張会の今野会長にご一緒させていただきました。今野さんは高校卒業まで夕張育ち。子供時代はトムソーヤの冒険を地で行ったようなものだったそうです。夏休みになると気のあった友人数人で、あてもなく山を越えて数日間旅に出る。お米だけもって魚を捕ったり、食べられるものを見つけて、飽きたら帰ってくる。「楽しかったねー、桃源郷だった。」と。そういえば「賽銭箱から賽銭を盗んで、それで全部お菓子を買って、子分に配った。」とお寺の息子だった父は嬉しそうによく話していました。そのヒトたちが子供だった時から数十年経ったら「いじめ」が大問題になっている。その当時あって、今無いものはなんなのでしょうか。
 それはともかく、夕張が300億円以上もある負債を返すことが本当に出来るのでしょうか?貸した方、売り抜けた企業もあるのです。箱物行政、観光施策、映画祭と、地から足が離れた部分で大金が動いていたのです。市民がなんとなくしらけているように私には思えました。

-スキーヤーは20人くらいでした。