お祭り



 ありがたくもお誘いくださる方がいて7月は「祇園祭」に行けることになりました。

そしたらたまたま知人の坊やが「長刀鉾」の禿(ハゲじゃなくてカムロよん)で乗ることがわかりました。(この後の話は飲みながらなので間違ってるところあるかも。)

 長刀鉾は鉾の先頭でテープカットのように綱を切る稚児が乗る。禿は稚児の付き添い。稚児が横綱で禿が太刀持ち露払いという感じ。それで、この稚児になると高いベンツ一台分くらいお金がかかる。撒きものにする扇子が2000本。お礼その他。一番高いのが着物。一家で絽の紋付羽織袴、訪問着......。

そのうえ、この稚児禿および親は7月初めから、宮中の位を期間限定で授けられお祭の日まで御所で斎戒沐浴の日を過ごすのだそうだ。

 なるほどねー。こうやって京都の伝統と地場産業は守られているのかもねー。京都には「葵祭」「時代祭」その他、小さいお祭りも沢山あるでしょう。それは甘い蜜のように観光客を呼ぶわけだ。お金のある旦那衆はきちんと貢献して、それはまた巡り巡って京都のブランドを強固にし、みんなが潤う。

年季の入ったブランド戦略はスゴイ。

 それから普段は天皇制のことを考えたりしないが、日本の祭りを考える時、絶対に外せない事なんですね。長良川の鵜飼いの人も所属は宮内庁だと聞いたことがある。大相撲だって「神事」だ。

 八百万の神の国には、今でも沢山の掟が生きているのよ。