姉歯事件



姉歯事件というか、耐震強度偽装事件だけど、はじっこの人々が逮捕された。

しみじみと思うのだ。この事件の大元は建築確認許可を出した役所ではないか。監督官庁というくらいだから、「しもじもは間違ったり、知識が完全じゃないかもしれないから、きちんと検査して、大丈夫なら判子を押すからね。」というスタンスのものだろう。だから一般施主だって安心して建物を建てているのだ。うちのすぐ側に築40年位のマンションがある。界隈では長いこと一番評判の良いところの一つだ。それが急にもぬけの殻になってに改装に入った。どーしたんだろうと思ってたら、地下駐車場の柱が足りなくて補強しているというではないか。一流ディベロッパー、一流施行なのに。ということはですよ、この40年間、そこら中に建ったビルはどれだけ安全なのか非常に疑問だ。思い返すに武部幹事長もこの事件が発覚した時、「追求すると日本中大変なことになる」って言わなかったっけ?

国土交通省がこうなら、他の官庁だって同じに決まっている。機能していない許認可業務は廃止しないのか?構造改革は小泉でなくては出来なかったと,何かというと言っているが違うんじゃないか。郵政民営化はわかりやすい記号だけど、行政の抱えている問題はもっと根が深い。一気に引っこ抜くのは無理なのだから、既得権を持っている人が去って行った後、どー舵をきるかを考えるのが政治ではないか。政治家は専門職なんだからもっと戦略を考えてね、と思う。