手紙

すばる様

 

一期一会とか方丈記とかお遍路さんとか芭蕉さん、は私のマレビトボックスに入っている言葉です。

それが折口信夫の言葉とも知らなかったのですが、心に深く刺さっています。

人は誰でもマレビトに会い、誰かにとってのマレビトであるのではないでしょうか。

そう思うのも年の功かな。マレビトによって自分の骨格が刻まれて来たと思います。

 犬猫といえどそうであることには変わりません。それが忽然と姿を消してしまうのも必然かもしれません。どれだけの猫が飼い主を不幸のどん底に突き落としたことでしょう。

内田百間を持ち出すまでもありません。でもそれほど幸せな時間を分け合ったということだと思います。

ハナニアラシノタトエモアルサ。サヨナラダケガ人生ダ。 井伏鱒二「厄除け詩集」

 

偉そうにすみません。ふらりと帰ってくることを祈っています。

帰ってきたらこんなこと書いちゃってバカ見たいと思うでしょうけど、それを祈ります。

 

八十路なる父の車に友と吾と犬と来し山あけび花咲く  (藍木綿 すばる)

 

天国のような歌ですね。

東京は疲れます。

 

ゴンベイ

 

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まだ寒いぞ。