2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

パスキンの甘き少女の苦さかな

パスキン展(1885~1930)見にいく。 画家というより優れたデッサン家という印象を受けました。 自分のスタイルを早く確立して、自分の世界を紡いだ人。群像が得意で、あまり他の画家の影響は見えないが、後世、彼から影響を受けた作家は多いと思う。モワモワ…

おぼろげに父の顔見ゆ冬帽子

昔は帽子をかぶっている人が多かった。男の人が上手に帽子をかぶっているのは素敵だが、今は見ることが少ない。父はハンチング派でたくさん持っていた。今手元に残っているのはこれだけだ。何度も処分しようと思ったのだが、転んでおデコにコブを作った時、…

桜餅みたいな猫が甘えけり

ままがいなくて、、、。僕さ〜。 さみしかったにゃ〜。 そうだろうそうだろう。 イヌ科は猫と付き合うのたいへんです。犬は行動が読めるけど、猫はほんと、勝手ですから。 お昼用のサンドイッチ作ってラップして置いておいたら床に落として食べた奴がいるん…

春めいて笠井誠一展を見る

札幌は2月なのにまるで春のように暖かく、雪もどんどん融けている。タクシーの運転手さんに、春が早く来るのは嬉しいかと聞いたら、スキー客で仕事しているから嬉しくない、そうであった。 真駒内の美術館で笠井先生の展覧会が開かれているのを見に行く。 …

薄氷やつねに我が身を振り返れ

お医者さんの待合室で雑誌を開いたら曽野綾子夫妻のエッセイのページがあった。時の人だな、と思ってチラッと読んだ。 「....シャンデリアはガラスの煌めきが美しいが、それを保つには一月に一度くらい下に降ろしてピカピカに磨き上げなくてはならぬ。それを…

絨毯よりクレオパトラがこぼれ落つ

小学生のときクレオパトラの映画を見た。 シザーに献上された絨毯をほどくとエリザベステーラー扮するクレオパトラがあらわれる、という印象的なシーンがあった。あの頃は史劇と西部劇ばっかり連れて行かれたわ。「十戒」「スパルタカス」「アラモの砦」「片…

セーターが編み終わったのバレンタイン

なんとタイムリーに出来上がったものよのう。 なんだなんだ、何ができたニャ。 あたちはこっちがいいニャ。 ボコボコだけどいいんだ。編み物って終わらないと片付かなくて目障りなのだ。一目ゴム編みの閉じ方なんて忘却の彼方であったがネット検索で調べた。…

獺祭や十三日の金曜日

気がつけば今年はブログを書き出して10年目になるのであった。 だからなるべく今年は毎日書こうと思ったけど、なかなか難しいわね。今日は上の句を書きたかっただけです。 カワウソが魚を並べる、っていうのと13日の金曜日があうでしょ。クリスチャンは金…

春の雷赤い盾という王国

ロスチャイルド王国読了。 今に至るまで200年弱、大王国を作ったのは、フランクフルトのユダヤ人街で、細々と古道具を扱っていた始祖マイヤー・ロートシルトとその5人の息子だった。金融、株、為替、情報を駆使して世界に並ぶもののない大金持ちになるのに1…

ロレンスに教えてもらう蜃気楼

右の瞼が重いけど社会復帰。 アラビアのロレンス読了。面白かった〜。小さい時映画みたけど全く忘れていた。というか、その頃の私では全然理解できなかっただろう。ロレンスは人並はずれた知性と体力を持ち、古今の戦術書を読破しアラブ人の独立のために優れ…

節分や濃い水割の地下のバー

その水割を4,5杯のんで家に帰り、コートをコート掛けに掛けてブーツを脱ごうとしたら、床のレンガ色のタイルが眼前に迫ってきた。おでこをぶつけてピンポン玉を半分にしたようなタンコブが出来た、。これはあとから検証したことでよくはおぼえてない。ちょっ…

追憶や鬼をまじえて語りたし

青い地色にエッフェル塔が描かれた缶に入ってた、ピーセンというお菓子を憶えてますか?揚げたおかきとピーナッツが混じった味の、それが食べたくて、ネットで調べたら、江戸一というメーカーは今は無くて、榮太郎が引き継いだって書いてある。それで日本橋…

テロリストが配信される虎落笛

2015年はどんな年になるのだろう、と言ってうちに悲劇が起きた。信じられない気持ちだ。これが21世紀なのだ。対岸の火事がスマホの中で燃え盛っている。武田邦彦先生のブログから。「憲法は前文で「われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を…