脱ぎ捨てた服はどれだけ冬木立
朝、クロゼットを開けて服をひっぱりだしながら人類はものを作りすぎたのじゃないかと思う。最近はあまり買い物をしないが、20代以降どんだけ服を買っただろう。昔見たアメリカ映画で、主人公の女性のクロゼットが10畳くらいあってズラリと洋服がかかっている。ステキ、と思い持ちすぎとは思わなかった。その自分の感覚が変だった。貴族でもないのに多くの物を持てば使用人がいなくては管理できない。管理できなきゃ買い換えてください、そんな経済を回すことをどこかで適正速度にすべきであった。
そう思いながら朝刊を広げたら「イスラエルの研究機関によると、人がこれまでに作ったものの総量が1兆トンを超え、動植物に由来するものをうわまった可能性がある。」と筆洗に書かれていた。
これはシンクロにティーかな。自分が思うことは世界中が思うことという感覚。
まさに世紀の踊り場なのだろう。
バカバカ20世紀人。すみません、若い人お願いしますよ。
豪雪国道閉鎖経済は回す
先週関越で立ち往生したのに、なぜ高速の入り口で車を止めないのか。
これは、コロナでも経済を回すというのと酷似しているのではないかな。
なんだかわかんないけど、行ってしまえ、というのは私の中にもしっかりある感情で、
良く言えば、走りながら考える、とでも言えようか。
オリンピックなんてその最たるものだ。
呼んで開けば国民は必ず喜ぶんだからという、プロモーター国家。
3S政策(speed sports sex)の中で最も多くの賛同を得られるであろうsportsにしがみついているのだ。
古臭いと思う。もっと先に進むには若いリーダーが必要だ。
古い頭で考えたって限界があることを認めたい。
駅伝は新年の季語になってるか
初詣も新年会もないお正月。
3が日、ぼーっと駅伝を流していた。
子供の頃に実業団駅伝って見た覚えがないけど65年もやっているのだ。
見る度に、なんで高崎と思う。
箱根は都会から山登り、途中海も見えて新年にふさわしく目出度さがある。
高崎に決まったのはやはり宰相が4人も出ているからかな?
決まれば止めない国民性が既得権と深くつながっているような気がする。
ま、それはともかく正月の駅伝は、することのない老人にはありがたい番組だと思う。
作為の目立つ番組の中では、自然体である。
そこに至る道筋はともかくとして、ランナーは走るだけなのだ。
simple is best なのよ。
二日かなおせちのマンネリいかにせむ
元旦の夜、テレビでコンビニ3社の一押し食品を、専門家が試食してジャッジするという番組を見た。どれも美味しそうで、パンにバターつぶあんこをのせたのが美味しそう、ハンバーグ、ビーフシチューも美味そうだ。全体的にあまり凝るより定番の方が評価の結果が良い。いずれもリーズナブルな値段でコンビニだけで食べていけるの現実だと思う。
明けて二日。
10枚切りの薄い食パンを2枚、カリッとトーストして4つ切りにする。
それをおせちの横に置いて、バターをたっぷり塗り黒豆を乗せて食べる。う〜ん、昨日のテレビのあんこパンみたいではないか。次に栗きんとんをのせる。よしよし。合間に蒲鉾、大根のなますで口直し。薄く切ったローストビーフと一緒は、もはや普通でつまらないかも。
パンはしゃれてバゲットなんかじゃない方が良い。穴が大きくて具材を支えられないと思う。
鱈のマリネにはレモンを挟んで、満足。
思い出を一緒に煮込む雑煮かな
あけましておめでとうございます
なんて明快な挨拶だろう。
何がめでたい、とツッツこまれても、ま、年が改まったわけですから細かいこと言わずに
おめでとー、と言えます。
今朝目が覚めて、新年だと思い、あと900年経っても2000年代なのだと思った。
2921年に2021年を振り返ったらどんな景色なんだろう。
世界はどれだけ変わっているだろう。人間の心も変わるのだろうか。
見てみたいけど叶わない。
そう思ったらクヨクヨしても仕方ないと思った。
うちの雑煮は鶏肉と蒲鉾三つ葉柚筍。干し椎茸と鶏の出汁。
美味しくいただきました。良い年にいたしましょうね。
ちょっとググったら1021年は平安時代で
藤原道長が関白だった頃。
この世をば わが世とぞ思ふ 望月の 虧(かけ)たることも なしと思へば
という歌は歴史オンチの私でも知ってる。
紫式部が源氏を書いたのも1008年って書いてあった。
いにしえではあるけど、その頃は時代の動きが今ほど早くなかったと思う。
そんなに昔な感じしない。
水漏れであわてふためく小晦
洗濯機買い替えなくちゃ、とここ数年思っていたが、此の期に及んで蛇口から水漏れが。
洗濯機は他の家電と比べても無いと困ると思う。パンツならともかくシーツとかパジャマとか最早手で洗うのは無理だ。年末なのに。
私が最初に洗濯機を見たのは小学校の1年生頃だったと思う。洗うだけで、絞るのはローラーの間に洗濯物を挟んでのして水を切るのだった。その頃はどの程度の頻度で洗濯したのだろう。もっと前はどうなんだろう。洗わなくても生きてはいけるけど。
昔エリックロメールの映画で、ごく普通の男性が着ている服にソースをべったりこぼして、それがきっかけで浮浪者になってしまう。その間に大金を相続しているのも知らずに、というような映画を見た。見た目が小ぎれいなことは大事、と思って印象に残っている。
水漏れは「町の水道屋さん」というところに来てもらって直りました。とっても手早く親切でした。老人はこーいうところが無いと生きていけないわ。