身にしむや昔の店の今は無く

銀座から日比谷に歩いて行く。

途中宝塚劇場の前は出待ちと言われるファンでいっぱいである。帝劇もラマンチャがかかっていて人が出ている。東京の夜は華やかだ。

さて、新装成った東京會舘はすごく高級感溢れる建物になっていた。車寄せはパリのホテルのようである。以前は入るとすぐにコーヒーショップがあり、猪熊弦一郎のカラフルな壁画がぐるっとあって気さくな場所だと思っていたので驚いた。宴会場も天井が高く無機質な内装でクールであった。この丸の内仲通りの変容ぶりも凄くて、重厚な建物を上手に残してあるのでロンドンっぽい。高級感ということでは銀座より上だろう。

 その銀座のガード下の飲み屋街のあたりも大リノベしている。戦後の雰囲気を残している場所だったがもう終わる。

こうやって時代に置いていかれるのだった。